守秘マスクのセキュリティの説明(情報システムご担当の方へ)
守秘工房 ・ 最終更新 2026-10-25
このページの要点
・守秘マスクは、貼った文章や読み込んだファイルをどこにも送りません。ページの中の設定(Content-Security-Policy)で、外への通信を止めています。
・その設定が効いていることは、インターネットを切る・ブラウザの開発者ツールを見る、の方法でご自分で確かめられます。
・提供者は個人で、品質保証はありません。提供者を信頼していただく代わりに、確かめられる作りにしています。
・上司に相談する時の提案書のひな形(Word)も用意しています(このページの最後)。
何をするツールか
AI に文章を貼る前に、文章の中の氏名・会社名・住所・電話番号などを【氏名1】のような記号に置き換え、AI の答えに入った記号を元の言葉に戻すツールです。有料版は、Word・Excel・文字の入った PDF も読み込めます。
無料版はサイト(https://shuhi-kobo.com/)で開いて使います。有料版は BOOTH で買った1つの HTML ファイルを PC に置き、ダブルクリックで開いて使います。どちらも同じ作りで、インストールは要りません。
この説明は、守秘マスク バージョン 1.1.1 の作りに基づいています。
データの流れ
| 扱うもの | 処理する場所 | 残る場所 |
|---|---|---|
| 貼った文章・読み込んだファイル(有料版) | ブラウザの中 | どこにも残しません。ページを閉じると消えます。 |
| 置き換えた文章 | ブラウザの中 | ご自分でコピーした所(クリップボード)、または保存したファイル(有料版)だけ。 |
| 元に戻すための対応表(【氏名1】=元の名前) | ブラウザの中 | ページを閉じると消えます。 |
| 辞書(有料版:いつも隠す言葉) | ブラウザの中 | ブラウザの保存領域(localStorage)。ご自分で書き出した場合は、その鍵つきファイル。 |
有料版の辞書は、ブラウザの保存領域(localStorage)に置きます。ブラウザの中では暗号化していません(PC のアカウントで守られます)。書き出したファイルは、パスワード(8文字以上)から PBKDF2-SHA256(60万回)で鍵を作り、AES-256-GCM で暗号化します。無料版は何も保存しません。
通信を止めている仕組み
ページの先頭に、ブラウザへの指示(Content-Security-Policy)を入れています。ブラウザは、この指示に反する通信や読み込みをすべて断ります。実際に入っている指示は次のとおりです(公開しているファイルから、そのまま写しています)。
default-src 'none'; script-src 'unsafe-inline'; style-src 'unsafe-inline'; img-src data:; connect-src 'none'; worker-src 'none'; form-action 'none'; base-uri 'none'
| 指示 | 意味 |
|---|---|
default-src 'none' | 下で許したもの以外は、外から何も読み込まない |
script-src 'unsafe-inline' | ページの中に書いたプログラムだけを動かす(外のプログラムは読み込まない) |
style-src 'unsafe-inline' | 見た目の指定は、ページの中に書いたものだけを使う |
img-src data: | 画像は、ページの中に埋め込んだものだけを使う |
connect-src 'none' | プログラムからの通信を、すべて断る |
worker-src 'none' | 裏で動くプログラム(ワーカー)を作らせない |
form-action 'none' | フォームの送り先を持たない |
base-uri 'none' | 読み込み先の基準を書き換えさせない |
公開する前に、毎回、自動で次を確かめています。①ページの中の通信を止める設定が入っていること ②外からファイルを読み込む部分が無いこと ③無料版には通信の命令(fetch など)が無いこと ④本物の Chrome でファイルを開いて一通り操作し、PC の外へ出た通信が0件であること。
ご自分で確かめる手順
1. インターネットを切って使う
守秘マスクを開いた後(ダウンロードしたファイルなら、開く前から)、Wi-Fi を切るかケーブルを抜き、ふだんどおりに使ってください。同じように動けば、処理のために外へ送る作りではありません。
2. 開発者ツールで通信の記録を見る
- Chrome か Edge で守秘マスクを開き、F12 キーを押します(開発者ツールが開きます)
- 上のタブから「ネットワーク」(Network)を選びます
- ふだんどおりに文章を貼って置き換え、AI の答えを元に戻します(有料版は、ファイルの読み込みと保存も)
- 記録の一覧に増えた行が、どれも
data:かblob:で始まるもの(PC の中で作ったデータで、通信ではありません)だけであることを確かめます。外への通信はhttps://やhttp://で始まります
3. ページの中の設定を読む
サイトで開いている場合は Ctrl+U でページの中身を表示し、ダウンロードしたファイルはメモ帳で開いて、Ctrl+F で「Content-Security-Policy」を探してください。上の指示がそのまま書いてあります。
ダウンロードしたファイルは、一度確かめたものをそのまま社内で配れます。新しい版に入れ替える時は、もう一度確かめてください。
運営者が知ることができるもの
ダウンロードしたファイルから、運営者に届くものはありません。
サイト(https://shuhi-kobo.com/)で使う場合、運営者が数えているのは、ページごとの開かれた回数・来た元のサイト名・リンクに付けた印(utm_source)・検索エンジンなどのロボットかどうか、だけです。IP アドレス・ブラウザの種類・来た元のページの全文は取っていません。貼った文章や読み込んだファイルは、サイトにも届きません。なお、サイトは Cloudflare で配信しているため、ページを届ける時の通常の接続の記録は Cloudflare が扱います。
IPA のチェックシートへの答え
IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版の付録7「中小企業のためのクラウドサービス安全利用の手引き」にあるチェックシート15項目に、守秘マスクの場合で答えます。守秘マスクはクラウドサービスではなく、データを預からないため、「預けない」ことが多くの答えになります。
| 項目 | 守秘マスクの場合 |
|---|---|
| 1 どの業務で使うかを明確にする | 会社でお決めください。想定している使い方は、AI に文章を貼る前に、名前などを記号に置き換えることです(メールの返信文や議事録の要約など)。 |
| 2 種類を選ぶ | クラウドサービスではありません。ブラウザで開く1つの HTML ファイルで、データを預かる仕組み(サーバー)を持ちません。 |
| 3 扱う情報の重要度を確認する | ツールが扱うのは貼った文章そのもので、ツールの外には出ません。置き換えた後の文章を AI に渡してよいかは、会社の AI の利用ルールでご判断ください。 |
| 4 社内のルールと矛盾しない | AI の利用が禁止されている場合は、使わないでください。このツールは、使ってよい範囲の中で、AI に渡す情報を減らすためのものです。 |
| 5 提供者の信頼性を確認する | 個人の屋号「守秘工房」が作っています(会社ではありません)。提供者を信頼していただかなくても、通信しないことを上の手順で確かめられる作りにしています。 |
| 6 稼働率などの品質保証 | ありません。有料版はファイルを手元に置いて使うので、サイトが止まっても使えます。 |
| 7 管理担当者を決める | 会社でお決めください。特別な知識は要りません。 |
| 8 使う人の範囲を決める | アカウントはありません。有料版は、個人版が買った方1人、事務所版が同じ事務所・会社の5人までです(同梱の利用条件)。 |
| 9 パスワードなどの認証 | ログインはありません。有料版の辞書を書き出すファイルには、パスワード(8文字以上)を付けます。 |
| 10 バックアップ | 有料版の辞書は、鍵つきのファイルに書き出して保管できます。それ以外に残るデータはありません。 |
| 11 付帯するセキュリティ対策が公開されているか | このページで公開しています。 |
| 12 使い方の支援(ヘルプ・FAQ) | 使い方はサイトと、有料版に同梱の「使い方.html」にあります。お問い合わせはメールで受け、お返事は夜・休日にまとめてお送りします。 |
| 13 利用を終えた時のデータ | 運営者は何も預かっていません。有料版の辞書は、ブラウザのサイトデータを消すと消えます(書き出したファイルは、別に消してください)。 |
| 14 個人情報の扱い・契約条件 | 運営者は、貼った文章を受け取りません。有料版の利用条件は、同梱の「利用条件.txt」にあります。法令への当てはめは、会社でご判断ください。 |
| 15 データを置く国・地域 | お使いの PC の中だけです。守秘マスクのデータを置くサーバーはありません。 |
出典:IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」。項目名は要約です。
限界と、会社で決めておいていただきたいこと
- 見落とし:すべての名前や番号を必ず見つけられるわけではありません。AI に貼る前に、必ず目で確かめるようにしてください。名前が無くても、文の中身から人や会社が分かることもあります。
- AI 側の設定は別です:入力を AI の学習に使わない設定や、会社向けプランの契約は、置き換えとは別にご確認ください。
- 有料版の辞書はブラウザの中では暗号化していません:PC を共用する場合は、Windows のアカウントを分けてください。
- ブラウザの拡張機能:拡張機能の中には、開いているページの中身を読めるものがあります。守秘マスクの設定では止められません。会社で拡張機能を管理している場合は、その管理が効きます。
- 提供者は個人です:稼働率などの品質保証や、即日の対応はお約束できません。お問い合わせへのお返事は夜・休日にまとめてお送りします。
動作環境
Windows の Chrome・Edge(最新版)で動作を確かめています。Mac では確かめていません。スマートフォンは対象外です。
提供者
守秘工房(個人がハンドルネームで営む屋号で、会社ではありません)。お問い合わせ:info@shuhi-kobo.com(お返事は夜・休日にまとめてお送りします)。有料版の販売者の氏名・住所は、請求があれば遅滞なく開示します(特定商取引法に基づく表示)。
上司に相談する時の提案書のひな形
導入を上司に相談する時の提案書のひな形を、Word で用意しました。黄色の【 】の所を書き換えてお使いください。このページの URL を添えると、情報システムのご担当の方が中身を確かめられます。
このページは、印刷(Ctrl+P)や PDF への保存で、そのまま社内の資料にできます。